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1日版画体験

先月、神奈川県某所に足を伸ばして版画を体験学習して参りました。
終了後水張りのち切り出し完成させてくれたものに手持ちのフレームを乗せてあるだけです。

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講師は"山路絵子"さん。
自らのアトリエにプレス機を備え版画の道を追求する当ショップ取扱作家です。
(商品名にYMとつく作品が山路作品です。)

■左 ドライポイント

つるつるの銅板に、工具でギューっと、線を彫るように傷をつけ、インクをゴムベラで食い込ませ、きれいに拭きとってプレス機で圧をかけます。

■右 メゾティント

あらかじめ細かく傷の入った銅板を使います(こだわる人はその傷も自分で入れるとか)。触れると表面がザラザラしていて、そのままインクを乗せると全面べたーっと色が乗る・・・ザラザラを平らに潰してツルツルさせた部分には色が乗らず「白く」なります。

まず最初に白黒で小さなものを作らせて貰って黒がどう入るのか、どう出るのかを理解したつもりでしたが、カラーになると一気に自分の思惑からこぼれ落ちました!

もう何年も山路作品他、銅板画を眺めておりますが、一体どういう成り立ちか想像も出来ていなかったのですね。
線の一彫りごとに「ここは深く出る」「ココは白くしたい」としっかり意識を持っていたはずなのに!インクを乗せる段階になるとあらゆる計画性が吹っ飛んでしまいました。

一言であらわすと、「銅版画、めちゃくちゃ難しい!」

■「版画」といえば何枚もたくさん同じものができる??

ドライポイントやメゾチントでは銅板に傷をつけて立ち上がった「めくれ」などは一刷りごとに潰れていきます。
一刷りごとに、色の乗せ方も変わります。刷るたびに必ず変化があります。
(私がほんの数枚試させて貰っただけでそう思えるほどに)

「何枚も刷って全部にエディションつけて売ればいいから版画っていいよね。」

まったく違います。
かれこれ10年、山路さんの説明を聞きながら今ひとつ掴めなかった版画の難しさをついに体験してしまったわけで、脳内軽くお祭り騒ぎです。

銅板の4辺をすべて削って滑らかに整えるプレートマークの処理やインクの拭き取り作業など、細やかな審美眼と心配りが求められる銅版画の迷宮・・・
うっかり迷い込んだら二度と帰れなくなりそうです。

(追記)そんな迷いの館の主、山路さんからチェックが入りましたのでところどころ修正しました!

■エディションナンバーって?
写真右の絵は2度刷ったのですが、2度違う色を乗せて1度ずつ刷ったので、1/2ではなく1/1と書かねばならないそうです。
左のは1度だけ色を乗せて1度だけ刷っただけなのでナンバーは要らないと思い書かなかったんですが、これも1/1となるわけですね。

自分でやってみて初めて納得しました。
絵画セレクトショップ、ヨンカク店主としての勉強にもなりました、やはりオススメできる山路作品です。

■山路絵子 (ヨンカクプリズムからは6点販売中)
http://4-prism.com/?category=%E5%B1%B1%E8%B7%AF%E7%B5%B5%E5%AD%90

ホームページ
http://www5f.biglobe.ne.jp/~yama-g/